[長岡 純 便り vol.15] 夏休み中のゆうくんに会った

写真 ゲームをするゆうくん
ゆうくんは、このブログの筆者の一人、
ゆうくんママの6歳の息子さん。

ある用事のため、
ゆうくんママと、友人と、私の3人で会った時のことだ。

用事が済んだ後、
特別支援学校のプールから帰って来る
ゆうくんを待って、
地域の小学校内にある学童保育へ
送っていくことになった。

ゆうくんは自閉症スペクトラム症と診断されている、
恥ずかしそうな笑顔がとってもチャーミングな、
可愛い男の子だ。

ママはゆうくんが、
できるだけ沢山の人と関わることが大切と考えて、
ゆうくんを学童保育に通わせることにしたそうだ。

20分くらいの道のりを、
ゆうくんは左右の大人の手に
ブーラブーラとぶら下がったり、
一緒に走ったりしながら、
ご機嫌でたどる。

「いつもはブーラブーラはやってもらえないから、
今日は特別だね。」
ママが言った。

子育て中のママは忙しい。
私も子育て中、子どもにブーラブーラは
なかなかしてあげられなかったなあ。

ゆうくんにとっても、今日は特別なのだろうな。
ゆうくんのハニカンダような表情の真ん中で、
可愛い二つのお目目がキラキラ輝いている。

ゆうくんと私は並んで走り出した。

「ようし、負けないぞ~、ゆうくん!」 
私が本気で走ると、
ゆうくんも懸命に走る!
私は足がつりそうになる(苦笑)
写真 森の中 水辺の公園

ゆうくんと私の前に、
うっそうとした森の入り口が近づいてきた。

「ゆうくん、ちょっと待って~。」 
私は後ろから声を掛けた。

ゆうくんが立ち止まった。
ゆうくんはこちらの言うことをちゃんとわかっている。

ことばで返事をしなくても、
行動や表情などでちゃんと反応してくれている。

「ゆうくん、この森の中を通るの?」 
私がたずねると、
ゆうくんは後ろを歩いているママの顔に目を移した。

「ママ、いつもここを通るよね?この道でいいよね?」
と確認しているようだ。

そしてママとの無言の確認が取れたらしく、
「こっちだよ」 と言うように、先頭で進み始めた。

そんなゆうくんの後ろ姿は、
意気揚々としているように感じられる。

森へと案内してくれて、ありがとう、ゆうくん。

うっそうとした森の空気は、
ひんやり気持ちいい。

きれいな葉っぱを拾って、
キラキラと降り注ぐ木漏れ日にかざす。

「ゆうくん見て見て!きれいだね~」
一緒に葉っぱをのぞき込む。

子どもの頃に戻ったように遊びながら、
ゆうくんと心が通じ合っているような気がして、
私はとっても幸せな気持ちになった。

心の中が透明になり、静かで優しい時間の中にいる、
そんな不思議な感じになる。

ほどなくして学童保育に到着した。
門を入ったところで、
ゆうくんは立ち止まってしまった。

あれ、今日は学童保育の気分じゃないのかな?
おばちゃん達ともっと一緒にいたいのかな?

そういえば子どもの頃の私は、
珍しい来客があると、
その人が帰ってしまうのが嫌で、
お客様の靴を隠して怒られたっけ(笑)。

そんな気分なのかもしれないね。

中に入ろうとしないゆうくんを心配して、
3年生位の女の子たちが、お部屋から出てきた。

ゆうくんを門のところまで迎えに行こうとしている。
ゆうくんはここでも人気者なんだね。

女の子たちの気持ち、
おばちゃんもわかる気がするよ。

ゆうくんといると、
不思議と幸せな気持ちになるんだよね。

行ってらっしゃい、ゆうくん。
今日も楽しいことが沢山ありますように!

プロフィール

チームなないろのたね

Author:チームなないろのたね
子供の時代から人生の山や谷を経て、3人それぞれの今があります。それぞれの、子供たちとの関わりから紡ぎ出されるブログです。

★ゆうくんママ
目黒区在住
自閉症スペクトラム児の母

★いるか先生
公立中学校の教員 通常学級の担任を経て、現在は特別支援学級の担任をしている。 3歳年下のダウン症の弟がいる。

★長岡純(ながおかますみ)
千葉県柏市在住。 18歳と22歳の娘たちの母。 長女は乳幼児突然死で早逝。ヒプノセラピスト
→ プロフィール詳細(「21世紀共育ラボ」サイトへ移動します。)

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